「行き場を無くした蝉は、白いYシャツに身をゆだねた」

いゃ、実はRealの話。


部活帰りの電車に、一匹の蝉が迷い込んできた。
電車は発車する。
蝉は自分の行き場を無くして飛び回る。
僕は次の駅で降りた。
ふと気づいた。
さっきの蝉が隣の会社員男性(?)の肩に留まっている。
改札の人ごみの中に紛れても、その蝉はじっと周囲を見つめていた。


長い歳月を地中で過ごし、僅かな時のみを地上で生きる蝉。
彼らから見た僕らって、一体どんな生き物なんでしょうか。