点灯式2回目。

今日は、大学のもうひとつの方の校地でのクリスマスツリー点灯式でした。


正直なところ、出来の方はなんだかなぁ、でしたが。。。








なんというか、今回ほど歌っていて言い様のない侘びしさを感じた本番はこれまでなかった様に思う。悪い意味で。




男女比の都合ゆえにある程度は致し方ないとはいえ、歌い出しと同時に耳に届くのは屋外で響かせるにはあまりにか細い声ばかり。そんな中で自分ひとりだけ全力で思いっきり歌う訳にもいかないし、これは自分が下手くそだからだけどそれを抑えて歌っても全然うまいこと歌えない。歌ってても皆とのハーモニーに意識を向けても、楽しめなかった。
いや、この辺りのことについてはメンバーの大半は経験がほとんどないひとだから、っていうのもわかるんだけどさ。直前まで授業があったせいで発声無しのぶっつけだった僕ももっと調整や練習はできたし、みんなにももっと僕がうまいことアドバイスとかできたらよかったのかもだけどさ。・・・正直、今の隊のメンバーにはそれをどう伝えていったらいいか、わかんないのが現実かな。。。


まだ別に自分たちの技術面"だけ"の話ならいいんだけどさ、未熟だけどのんびりした不思議な雰囲気の隊だ、ってことは承知の上で僕も入隊してるし、歌にもそうでないところにもこの隊にはこの隊の良さがあることだって知ってるつもり。高校の時までとはガラッと環境が変わって、不足に思う部分があっても多少じっくり辛抱しながら、ということだって一応してるつもりだよ?
ただ、歌いながらふと通りがかりとかで足を止めて式を観てくれてる人たちの方を見たとき、内輪の関係で聴いてくれてる人以外はほとんど誰も僕たちの歌に聴き入ってくれてないのが目に入って、僕は猛烈に悲しかったし悔しかったんだ。何も熱心に聴き入ってくれてなくても、聴き手の中に無意識に、歌が空気のような存在感で届いて、それで少しでもなんとなくより良い雰囲気とかを味わってくれたらそれでいい。むしろそういう隊だと思っていたのに、僕らの歌はそういった人たちに誰にも全然届いていなかった。少なくとも、過去の経験と比べて僕はそう感じた。「過去と比べる」というのもナンセンスなのかもしれないけど、通りがかって僕らの歌で足をとめてくれた人たちは僕には見あたらなかったし、終わった後のキャロリングを残って聴いていてくれたひとたちも、ほんの一握りの人数・時間だったしね。みんなガウン姿にカメラを向けたりして外見には目を向けていてくれてたから、かえって余計にそう感じたのかな。
僕は歌は聴く人に届けてなんぼのものだと思っているし、たとえその歌が下手だったとしてもある程度ちゃんと歌うことができれば聴く人には届いてくれるものだと、僕は知ってる。この隊は下手でもそれをしていくための隊だと思っていたから、今日それができていないように感じられたのはもう本当に衝撃だったし、自分自身が情けなくて情けなくて仕方ない気持ちに襲われたんだ。それに、僕らの隊はみんながみんな初心者で超下手な訳ではなくて、上手い人も十分にいる、それなのに。「そんなことなかったよ」って、言う人はそう言ってくれるんだろうけどさ。。。


式も全部終わった後、控え室に戻って僕が上記のように感じたということを、皆か誰かに話すべきかどうかもわからなくて、結局誰にも話せずに終わってしまったことも少しだけ、寂しかった。




ここまで書いてきたことには間違いもあるだろうし、「そうじゃない」って意見もあると思う。僕がこうしてこの隊に思っている考えと、皆の考えとではまた別の部分もあるだろう。そのことはお互いに否定すべきことじゃないと僕は思うのだけど、だとしたら僕はもっと皆が何故・何のために歌っているのか、知りたい。わからないのなら、ことばにしきれなくてもいいから考えてほしい。そして、それをもっと自分の歌に表してほしい。



・・・もしこのまま、クリスマスの諸行事や新年を迎えて、そこからもずっとこんなふうに"歌を届ける"ことができないような状態が続くのであれば、僕がこの隊でうたっていくことには限界があるのかもしれない。ふと、そんなことさえ思いついた。もちろんできればそうはしたくないし、そのために僕ができることもたくさんあってそのための努力も十二分にしていくつもりではあるのだけど。。。
ただ、ふとそんなことすら思いついてしまっただけ。







なんだかよくわからない愚痴になってしまった。
気づけばいつの間にやら時間も大変な時間に。明日、というより現実時間で今日のことも心配だ。寝よう。