さようなら、高校チャペル。

今日は海の日で祝日にもかかわらず大学は講義がありましたが、Yaenさんは講義を午前だけで抜け出して、懐かしい高校の地へと行ってきました。
実は酸いも甘いも高校生活の思い出がたくさん詰まった高校のチャペルが、この夏限りで引退するということで、今日はその最後の舞台として中高コーラス関係者が集っての「さよなら礼拝」と「さよならコンサート」があったのです。





うん、すごくよかった。あのチャペルへのいい手向けになったと思う。


礼拝ではまずそこに集った老若男女問わない参加者の数の多さに圧倒されたし、不思議とまず一言叱らないとはじまらないという礼拝の雰囲気もとても懐かしく、あのチャペルにふさわしいものだったと思う。下は中学から上は果てしなく、世代を超えて何度もひとつの歌をあの高い屋根にまで高らかに響かせられたのはとても楽しかったし、特に礼拝でそうした世代を超えた聖歌隊の指揮を振ってくれた高校の後輩は技術の進歩に驚いた以上に、すごい笑顔で僕たちを導いてくれたことがとても嬉しかった。礼拝の感話も、僕にとって僕らの歴史とその誇りをまた新たに教えてくれる実りの深いものだった。
コンサートでも急造のOB・OG合唱団や全員での合唱なんかで歌わさせてもらったのだけど、やっぱりあまり上手い下手を気にせずにおもいっきり歌えると楽しいものだね。そしてそうやってその場にいるひとりひとりが声をひとつにして楽しめているからこそ、とてもよいうたがうたえる。
最後に歌った"ハレルヤコーラス"も、時間進行の都合上プログラムから削除されて終わった直後に僕の前後の若い仲間たちとゲリラ的に歌った"全能〜"も、声はかれていたけれどあそこまで楽しく思いっきり歌えたのは久しぶりだった。"全能〜"に関しては指揮もナシでかなり近いとはいえ複数世代間でお互いのノリに合わせて歌い切れたし。



この溢れんばかりに響き渡った歌声が、あのチャペルの最後になってくれたのだったらとても嬉しい。




嬉しいことも、あまりにも悔しいことも、僕にとっていろいろあり過ぎた高校3年間。
いや、中学の卒業シーズンの思い出も、僕にとってはずっと高校のあのチャペルだった。


そのチャペルで最後に、よろこびも涙も全部をおもいっきし歌にこめて高らかに響かせられて、僕はしあわせだよ。





できれば、その思い出の最後にそれだけすばらしいうたがうたえたんだということを、僕の思い出として覚えておきたい。