靖国-YASUKUNI-観てきた。

こんばんは、Yaenさんです。
今日はひととおり講義を受けた後、2年前に話題になった映画『靖国 YASUKUNI』の上演ならびに監督の李纓(リ・イン)さんを主たるゲストに迎えてのトーク(この映画については実は日本初!)を大学でやっていたので、それに行ってきました。



考えるところはたくさんあったけど、・・・結局のところ彼ら*1はそこで何に対して祈っているのだろうね? それが僕の最大の疑問。個人の慰霊という極めて一般的な行為がそこでは自動的に"英霊"という非常に全体的かつ国家的なファクターによって変換して昇華されている。それではそこに集う人々は結局"国家"や或いは"天皇"という存在に対してすべてを「祈って」いるのか? 誰もその距離感に、そしてその危険性に気がつかない。
そしてそれが変換を経たものでなく、まさにそこにおけるリアルとしてその人々に存在しているという二重構造。まるで「"やえんさん"というフィクションと僕というリアルが相互に互いを演出しまさしく一体化している」という状況に似ているのかもしれない。そしてそこには恐らく、"日本人"という精神構造と国家・天皇制との関わりが存在している。



それはきっとこの国の、そして僕ら自身の、今現在かかえている大きなゆがみであるのかもしれない。完全な思いつきでしかないけど、ネット上における"祭り"のような事態とか。

*1:靖国という場所における熱狂的な人々のみならず、僕自身のような一般的日本人? も含めて。